野球好きの友人から『おおきく振りかぶって』という高校野球を描いた漫画を借りました。
描写が細かい!細部にも愛がある!
著者はひぐちアサさん。女性です。
物語は、中学の3年間、野球部ピッチャーを親戚のコネで務めたためにチームメイトからのけ者にされた主人公がコネのない高校野球部でその力を発揮し、仲間とともに成長するというお話。
主人公とチームメイト、そしてその周りへの愛が半端ないです。
たとえば、野球部員の親についても詳しく描かれていて、応援中の母親たちのおしゃべりだけでも面白かったり、対戦相手の部員についても、敵という視点ではなく深く物語がからんできたり。とにかく、ひとりひとりへの描写がとても丁寧です。ここまで丁寧で、愛情のあふれた高校野球漫画は読んだことがありません。
展開も同じように丁寧で、一冊では試合が終わらないこともあって、ゆっくり読み進めることができる濃さ。とっても満足感のあるコミックです。
高校球児とその周りの人々に共感し、心が震える
主人公の廉くんがチームメイトに認められて一段成長したとき、チームの目標が定まって絆が強まったとき。対戦相手のチームが、引退する三年生のため、どうしても勝ちたかった試合に負けてしまったときなどなど。胸が熱くなり、ぐっとくるシーンがたくさんあります。
若かったころはこんなだったなー。ひとつひとつの出来事に、感情が揺さぶられていたなー。そんな、青春の熱さを、思い出させてくれる本。
機会がありましたら、ぜひ読んでみてください。
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