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【本】『夏の庭』暑い夏に思い出す、子どものころの友情と成長を味わう。

湯本香樹実さんの『夏の庭』を読みました。

夏の庭 湯本香樹実

(実際の表紙は、「すいか」のような緑色です。きっぱりとした色とデザインがとても素敵!)

暑い夏に読みたい一冊

今年の北海道の夏は、短いけれど非常に暑い日が続きました。季節がかわるたびに読みたくなるのが、その季節にあった本です。とくに北国は夏が短いので、暑いうちに読みたいなあと選んだのがこちらの一冊。

本の内容は、3人の少年が、近所にもうすぐ亡くなりそうな老人がいると聞いて、その瞬間をみようと監視をはじめるというものです。ネタバレしたくないので、詳しくは書けませんが、表紙のイメージにあったさわやかな作品でした。 

著者は少年!?

読み始めてしばらく、「小学生の男子は、こんな文章は書けないよねー」と洗練された文章に違和感があったのですが、後になってくると、著者の湯本さんはじつは少年なんじゃないかと感じるところがちらほら。とくに、シモの話がでてくると…。男子ってう〇ち、お〇っこの話が好きだよねーとあらためて思い出します^^

感動の場面も、さらっと書かれていて、子ども時代の夏のさわやかさを感じる終わりです。泣けるけれど、お涙ちょうだいという感じではない、気持ちのよい物語です。子どもも大人も、人との出会いから成長する。そう思えて、気持ちが明るくなりました。 

今現在、少年少女のみなさんにも、大人になった「元」少年少女のみなさんにもおすすめの小説です。   

The Friends という英語の副題もぴったり。子どものころの友だちっていいなあと思います。あとがきには、映画の少年たちが小説とあまりに同じだったと書かれていました。映画のほうも、観てみたくなりました。