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奇才!天才!版画家エッシャーの謎を解く8つの世界。ミラクル・エッシャー展

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昨日につづき、美術展に行った記事です。

先月、上野の森美術館で開催中のエッシャー展にいってきました。

ミラクル エッシャー展 公式ホームページ | 見どころやチケット情報など

youtu.be

目次

エッシャーの絵は、版画

だまし絵で有名なエッシャー。じつは、版画家ってご存知でしたか?

はずかしながら、私はそのことを知りませんでした。

エッシャーの作品には、ポスターに使われた重力が分散したような絵や、登っているはずの階段がまた元の地点に戻る作品、ありえない建物のうえを流れ続ける滝を描いた「錯視」をテーマにしたものがいくつもあります。

そのすべてが、木版やリトグラフなど様々な手法の版画で描かれています。

▼ポスター。異なる重力を描いた『相対性』

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版画ならではの魅力。自然や風景画が素晴らしい。

今回展示しているのは、世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館から選ばれた、約150点の作品です。

テーマは、8つのキーワード。

「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」です。

「錯視」をあつかっただまし絵以外に、エッシャーが気に入って何度も訪れたというイタリアの風景や、花や葉を描いたものも沢山展示されていました。

それが、版画の細かい線や点で表現されていて、見ていると引き込まれているような不思議な魅力がどの作品にもあります。

 

なかでも印象に残ったのは、

1.聖書をあつかった作品『天地創造の二日目』

 

  黒と白の曲線と円だけなのに、荒々しい波の様子がよく伝わってきます。

  エッシャーのお父さんがオランダ人技師だったようで、若いころ日本にも来ていたとか。エッシャーも浮世絵などの影響を受けているそうです。波の感じが浮世絵っぽいなと感じました。

2.『コルテ、コルシカ島』などのイタリアの風景画

 

  黒と白で描かれているからこそ、強いイタリアの陽の光を感じました。まるで旅行にいったような気分になれます。

3.『夕暮れ(ローマ)』『しずく』など、メゾティントで描かれた版画

 

  夕暮れの薄暗さが、本物のように伝わります。ずーっとみていたい、引き込まれるような作品。葉の上の水滴をあらわした『しずく』も、本物の葉と水滴をそのまま標本にしたような美しい絵でした。

  このメゾティントという技法、とっても手間と時間がかかるようです。引き込まれそうな美しさがあって、もっと見たいけれど、作品数は少ないそう。

4.『デルフト教会の内部』

 

  ただ、教会の建物の中を描いたものなのですが、柱や床の石畳を描いた線が美しすぎます。版画の魅力を感じられる、シンプルな作品。

5.『トカゲモティーフの平面正則分割』

 

  今回の展示で一番好きな作品。錯視で有名な一枚ですが、本物をみるとよりその魅力を感じました。

  この不思議な感じ、落ち着いた美しさ。テーブルの上の本や植物など何気ない置物と、スケッチブックから出てきてまた戻るトカゲというありえない組み合わせが素敵。

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(ミラクル・エッシャー展 公式図録より)

バカリズムさんの音声ガイドが良い

最近、ひとりで美術館にいくときは音声ガイドを借りています。

今回のナビゲーターは、お笑いタレントのバカリズムさんが担当されていました。

エッシャー展のホームページでもお話しされているように、とても良い声でエッシャー展にピッタリ。

ミラクル エッシャー展 公式ホームページ | 見どころやチケット情報など

より作品やエッシャーのことがよくわかるので、展示を2倍、3倍にも楽しめる音声ガイドはぜひおすすめします!

公式図録と4種類のミラクルブックバンド

今回のエッシャー展がとてもよかったので、久しぶりに図録を買いました。

こちらには、4種類のブックバンドを選ぶことができます。

わたしが選んだのは赤×白です。

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当初は、2時間くらいで見終わるかなと考えてたエッシャー展。実際は3時間もかけて見てしました...。

そのくらい、どの作品も綺麗で魅力的で、図版を買わずにはいられませんでした(笑)。

本物ほどではないけれど、美しい白黒の世界にうっとり。

今日夜9時から、BS日テレで特集が放送されます

本日、7月17日(火)夜9時より、エッシャー展の特集が放送されます。

内容は『 上野の森美術館「ミラクル エッシャー展」~“視覚の魔術師”が仕掛ける「だまし絵」の幻想世界!~』

わたしも録画して必ず見ます!

BS日テレ - 「ぶらぶら美術・博物館」番組サイト

エッシャー展は、日常と離れ想像の旅行に行った気になれる

最後に、エッシャー展に限りませんが、本展では特に日常から別世界にいったような不思議な感覚を味わいました。

聖書の世界や、太陽の強いイタリア、植物や昆虫などのミクロの世界、ありえない重力の世界、 昼と夜がパラレルワールドのように入れ替わる世界。

そんな、不思議な非日常の世界をあじわって、世界が少し広がったような気がします。

エッシャーのだまし絵が好きな方も、またそうではない方でも、いつもの毎日を少し変えてみたいという方におすすめ。7月29日(日)まで開催中です。

 

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