高城剛さんの『オーガニック革命』を読みました。
野菜の話だけではありません
タイトルが「オーガニック」ですが、食べ物の話だけにとどまりません。話は世界情勢から環境保護まで。オーガニックという言葉が持つ、「本来の」といった意味でのライフスタイルについて書かれています。
本の舞台は、高城さんが以前住んでいたイギリスが中心。イギリスではオーガニック・ムーブメントが起きており、ファーマーズ・マーケットがあちこちで開催されていたり、オーガニック食材を扱うレストランなども増えてきているそう。
本にも書かれている通り、イギリスの食べものは美味しくない、というイメージがありましたが、イギリスの食を楽しみに行ってみたくなりました~。
より楽しく、実感できる環境保護活動をしよう
なるほどと思ったのが、地球環境について書かれた部分。環境保護のためにこまかく分別したり、家の中の電気を消してまわっても地球が良くなっていることは実感できない。それより、身体に良いオーガニックの食べ物を食べたことのほうが、体調がよくなり、良いことをしているという実感が湧いたというお話し。実際に高城さんがオーガニックな食べ方に変えたところ、健康診断の結果なども改善されたそうです。
確かに、自治体によってゴミの分別の種類は違っているのは、環境保護というよりゴミ処理場のために分別しているのではと思うこともあります。電気についても、こまかくスイッチを消すより、無駄な買い物を減らすほうが効果が大きいような気もします。
地産地消で、地元で作られた食べ物を食べると、輸送のための電気も石油も消費しません。この、より実感できる「食」から環境保護を考えるというのは、これまで実践できているようで、できていませんでした。
鶏の飼育方法
イギリスでは、提供される鶏肉が「フリーレンジ」かどうか、食品売り場だけでなく、レストランでもメニューに記載されているそうです。「フリーレンジ」というのは、放し飼いのこと。よりストレスが少なくのびのびと育てられており、逆は「インテンシブ」(ブロイラーのこと)と呼ぶそうです。
ちなみに、ブロイラーの意味を調べてみると、「ブロイラー(英語: broiler)は、肉鶏の一品種。短期間で急速に成長させる狙いで作られた品種である。食肉専用・大量飼育用の雑種鶏の総称。」(Wikipediaより)ということ。フリーレンジの育て方とは逆。
私の身近では、放し飼いかどうか記載されているのは生活クラブで見るくらい。生活クラブって進んでいるなあと改めて思いました。
劣悪、イギリスの給食を改善する!
オーガニックムーブメントが起きているイギリスでは、学校給食が大変なことになっていました。野菜はなく揚げ物ばかり。ファストフードが給食になっているようなもの。対して、有名シェフのジェイミー・オリバーが学校給食を改善しようと給食改革に取り組んでいることについても書かれています。
▼イケメン・シェフ、ジェイミーオリバー。
歳をとった今も、感じるスピリットは若々しく素敵です。
こちらのDVDは図書館で借りられたので、もしお住まいの図書館にあれば、ぜひご覧になってみてください。イギリス給食の惨憺たる様子と、それに取り組む若手シェフの奮闘がみられます。面白いです。
以前、こちらのブログでも紹介させていただいたことが書かれていて嬉しい♪
►『ジェイミーのスクール・ディナー vol.1 [DVD]』 ジェイミー・オリヴァー出演
「イギリス」「オーガニック」という言葉に興味が生まれた一冊になりました。地元でも、ぜひ美味しい食材を見つけたいです。
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