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【映画】『Girl/ガール』トランスジェンダーの女の子がバレリーナを目指す。天使のような「彼女」にくぎづけ!

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皆さん、こんにちは。

先日『Girl/ガール』という映画をみてきました。トランスジェンダーの「女の子」がバレリーナを目指すという内容。とても心に残る映画だったのでご紹介します。

映画「Girl/ガール」公式サイト 2019年7/5公開

目次 

大きなネタバレはありませんが、気になる方は鑑賞後にどうぞ!

↓ 

▼予告です!

美しいバレリーナ志望の姉はトランスジェンダー

映画は、美しい姉を、可愛い弟がじゃれながら起こしにくる印象的なシーンからはじまります。

でも、姉のララはじつはトランスジェンダー。女性としてバレリーナを目指しているティーンエイジャーの男の子で、というお話。

他の映画の予告で観た、バレエ、トランスジェンダーというキーワードと、綺麗な主人公にひかれて、観にいってきました。

主人公のララが美しい!

上映中、とにかく目をひかれたのは主演ララ(ビクトール・ポルスター)の美しさ!

実際には、ティーンエイジャーの男性バレエダンサーが演じているのですが、男の子であることを感じさせない見た目、仕草、雰囲気が素晴らしいです。

監督が、主演を演じる俳優を探しているときに、初めてビクトールを見て「天使のよう」と思われたそう。本当に天使のように無垢で純粋な姿。

少しシャイな感じもララにぴったりでした。

▼インスタグラム。どの写真も綺麗で、美的センスを感じます。

Polster/Ketelslegers (@victor.polster) • Instagram photos and videos

▼インタビュー(英語)。役から抜けるのに少し時間がかかったようです。

A MEETING WITH VICTOR POLSTER - CRASH Magazine

▼監督とのショットも。キレイ!

Girl Victor Polster x Lukas Dhont : Issue Magazine

クラスメイトの女子と比べてもダントツに綺麗なララ。

地下鉄などのシーンでも美しく、綺麗でいるために姿勢をよくしなきゃ! と背筋が伸びました。

苦しくもけなげで美しい、自己探求の旅

映画は、最初から最後まで、ララの内面の葛藤をあらわすようなアップが多く、シーンの急な転換など、息苦しさを感じさせる撮り方がつづきます。

なので、バレエ自体はそれほど楽しめませんでした(笑)。でも、首がすっとのびたララの美しい姿勢には終始みとれてしまいました。

物語の内容は、ララが父親の支援をうけながら、バレエの進学校に通うため弟と三人家族で引っ越をし、プリマ・バレリーナを目指すというもの。

同時に、女性の身体になるためにホルモン治療を受けながら性転換手術をうける準備をしていきます。

一見、バレエの良い学校に入学もできたし、最先端の治療も受けられてラッキー!  とも思えます。

でも、実際は、初めてのポワントのレッスン(トゥシューズでつま先立ちになって踊る。すごく痛そう。)はつらく、クラスメイトの女の子たちからは妬まれてしまい、孤独な毎日。

さらに、思うようにホルモン治療の効果が現れず、どんどん男性化していく自分の身体に苛立ちと苦しみを感じていきます。

衝撃のララの行動とは?

そして、ララが最後にとった行動は…。

衝撃的なララの行動に、監督はこの選択に賛成なの? と疑問に思ったところ、パンフレットを見て納得しました。

監督としては、ララのあの行動を、彼女の過ちとして描いたそう。人間は誰でもミス、失敗をするという思いがあったそうで、それを読んで、ホッとしました。

パンフレット、買って良かった!!

温かく素晴らしい父親、それでも孤独なララ

なお、ララのお父さんが理解のある温かい父親に描かれており、トランスジェンダーのララにとって、これ以上良い父はいないのではないか、と感じます。

調べると、撮影前から監督と主演のビクトールと3人で食事に行ったりして製作がスムーズにいくようにしたそう。

ホルモン治療の効果をなかなか感じられず、焦るララに対して、「お父さんも時間をかけて男になったんだ」というセリフが印象的です。

とても素敵なお父さんでした。

と、お父さんは素晴らしい人物像でしたが、終始感じたのは、ララに頼れる友だちがいないこと。引っ越したばかりで友だちがいない、弱音を吐く相手がお父さんだけ、というのがララの辛さだったのかなと思います。

たとえば、クラスメイトの女の子たちから、「アレをみせてよ」と強要されるシーンでは、「やめなよ」という子がいたり、レッスンでララが具合悪そうなときに気づかう様子の男の子がいたりもします。

でも。ララはいつでも「大丈夫」というだけで弱音をはきません。

これは、男性化する自分の身体に耐えられないという葛藤を、自分と同じレベルでわかってくれる人がいないことを表しているのかなと思いました。

ラストシーンの晴れやかさ

映画では、冒頭からずっと孤独とつらさを描き続けてきましたが、救いは、ララが最期の決断をしたときも、あらかじめ救急車を呼ぶなど冷静だったこと。

そして、本当のラストシーンでは晴れやかな表情だったこと。

本作のモデルとなったバレリーナの方が、女性としてバレエの世界で活躍されていることにつながる気持ちの良いシーンでした。

▼監督が語る、ララのモデルとなったノラ・モンセクールについて

映画『Girl/ガール』ルーカス・ドン監督初来日! ベルギー出身の若き俊英が自作を語る(前篇)

▼(後編)ビクトールについて「天性のパフォーマーだと思います。そして完全主義者です。すべてのパフォーマンスをベストにしようとする人です。」と語る。

映画『Girl/ガール』ルーカス・ドン監督初来日! ベルギー出身の若き俊英が自作を語る(後篇)

監督にとって『Girl/ガール』は、短編をいくつか撮ったあとの初めての長編だったそうで、その才能にびっくり。

ララを描こうとする情熱が強く伝わってきました。

監督の次回作、また主演のビクトール・ポルスターの次回作(もしくは、舞台!?)が楽しみです。

情熱が夢をかなえる

前に、情熱が仕事をつれてくる、という記事を書かせていただきました。

▼お仕事をいただいたときの記事

情熱が仕事をつれてくる。だからこそ「好きで、得意なこと」を続けよう。 - Love my life

こちらの映画に感じたのも、さまざまな情熱。

主人公ララが、あるべき姿の自分でいたいと願う情熱。父の、こどもの夢や目標をかなえてあげたいという情熱。

また、監督や俳優たちのこの作品を素晴らしいものにしたいという情熱も伝わってきました。

何かかなえたいことがある。だから、いまの自分を変えたい、変わりたい、と感じている人におすすめの映画です。

▼全国で順次上映中!

映画「Girl/ガール」公式サイト » THEATER

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