苫米地さんの本を読みました。タイトルは『洗脳支配』です。
日本では、一度も平民が政権をとったことはない
経済にうといので、途中なかなか読み進められませんでしたが、完読しました! 苫米地さんの本は、びっくりするような内容が多いのですが、脳機能学者であったり、海外での経験が多いから、日本に限らない視点でものごとを考えることができるのかな、と感じます。
個人的に衝撃的だったことは、日本で平民が政権をとったことは一度もないということ。明治維新で徳川幕府は倒れましたが、それは、フランスのような平民による改革ではなく、薩長藩によるエリート政治が続くものでした。明治維新は、イギリスやフランスの、やはり選ばれた人々の資金によって成し遂げられたということです。
日本は、いまだにそのヨーロッパと薩長のエリートにより洗脳され支配されているとの内容。
たしかに、日本の政治家をみると、代々政治家という人がたくさん。二世、三世政治家はよく聞きます。逆に、本当の平民出身という政治家は、あまり聞いたことがないかも。
差別思想の根元にある、けがれの概念
私の実家では、昔からお葬式から帰ってきた家族に玄関で塩をかけていました。しかし、お清めに塩をまくという習慣は仏教にはないとこの本では書かれています。
死の世界が穢れているという考えは中国の道教から来たようで、道教に影響をうけた日本の神道では、実際に塩をまいてお払いをする儀式があります。
神道ではない、仏教のお葬式で塩でのお清めが行われるのはヘン。では、なぜお葬式で塩をまくかというと、穢れの概念をつくるため。私たち日本人にとっては、この穢れの概念が差別思想のもとになっているとのこと。支配階級はクリーンで、下層にいる人々は穢れているということです。
ワインに膨大な金額がつくのも、情報で洗脳されているから
私たちは、支配者がつくるリアリティーによって洗脳され、騙されます。これが人間の自由を奪い、目を曇らせ、考える力を喪失させる「支配者の罠」です。私たちが闘い、勝ち取るべき第一は、このつくられたリアリティーからの解放といえます。
まず、問題にするのは私たちの「煩悩」の存在。食欲、性欲、睡眠欲などにまつわる脳の原始的な情報処理です。支配者がつくるリアリティーは、この物理的欲求をもっと抽象度の高い、前頭前野外側部の高貴な欲求のように見せかけているとのことです。
例えば高級ワイン。原価3,000円くらいのものに、3万、20万円といったビックリするような値段がつけられていることがあります。味噌としょう油で育った日本人が全員、ワインが美味しいと思うわけがありませんとのこと。たしかに^^
ところが、ワインは口に合わないと言うと、ワインの味がわからない野蛮人のように受けとめられてしまう。これは、日本人がそのように教育され、洗脳されているから。もともとの「煩悩」は、たまには羽目をはずしてお酒をのみたいという要求だったのですが、それが年代物のボルドー赤を飲みたい、というようにすりかえられているとのことです。
私もミーハーで、ブランド志向あり、流されやすい性格です。すでに洗脳されてます…。
情報価値に惑わされない方法
間違いのない判断を行う最良の方法は、情報を用いた選択をしない、ということです。しかし現実には、そんなことができるわけありません。
では、どうするか。情報価値から、かぎりなく情報を減らしていくことです。情報の量を減らし、価値を減らし、最後は対象の物理的な価値までも減らします。すると、対象そのものだけを判断、選択することにかぎりなく近づくわけです。
このことは、逆にいえば、情報価値の世界に引きずり込まれないようにする、ということです。
あまり具体的には書かれていませんでしたが、例えば、欲しいカバンがあるとして、「このカバンが、このブランドでなくても欲しいか?」「XX雑誌のモデルの●●ちゃんが持っていなくても欲しいか?」「いまセール中だが、セールでなくても欲しいか?」といった感じなのかな!?
こういった考えは、婚活などにも使えそうです。
「相手の実家がXX業でなくても付き合いたいか?」「背が高くなくても付き合いたいか?」「●●大学卒でなくても付き合いたいか?」「仕事をしてなくても付き合いたいか?」など。
私もダンナも認めるミーハーで流されやすい性格なので、誰かが自分を支配するための洗脳しようとしている、という危機感を持って生きようと思います^^
こちらの本には、他にもゆうちょ銀行の資金は海外で使われている、銀行に現金はない、といったことについても書かれていました。知らないこともあり、ビックリ続き。すべての情報は、鵜呑みにすることはできませんが、預金についても考えていこうと思いました。
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