今年で日本は戦後70年を迎えるそうです。
(近所の公園に咲いていたアジサイ。青色の花言葉は「忍耐強い愛」だそうです~)
子どもの頃、「戦後50年」という言葉を聞きました。あれから20年もたつとはー。今年は「戦後70年」になりました。
子ども心に怖かった『はだしのゲン』、悲しかった『火垂るの墓』
戦争(第二次世界大戦)というと、私は『はだしのゲン』と『火垂るの墓』を思い出します。『はだしのゲン』の方は、学校の図書館にあって、ただれた手を前につきだし歩く原爆被害者のかたがたの姿がどうにも怖くて、恐ろしくて、今でも忘れられません。
原爆は怖いもの、戦争は恐ろしいもの、というイメージは『はだしのゲン』のおかげで強烈に残っています。
もうひとつ、戦争で思い出すのはジブリ映画の名作『火垂るの墓』。
戦争で二人だけになってしまった兄妹のお話です。最初は、子どもらしく明るくイキイキとしていた妹の節子ちゃん。でも、自分自身もまだまだ子どもである兄には、妹を守ることはできず。節子ちゃんが、だんだんとやつれ果てていく姿が苦しかった。この瞬間、いま思い出しても胸がしめつけられます…。
両方とも、一度は見たい、でも、できればもう見たくない作品です。それほど戦争の恐ろしさがリアルに伝わってくる作品なのだと思います。
とくに『はだしのゲン』のただれた皮膚の描写は強烈で、漫画だからこそできた表現だと思っていました。
そうしたら、先日のNHKスペシャルで、原爆投下3時間後の広島の様子を、3D映像に再現したものが放映されていました。
黒こげになった小さな身体を「起きて、起きて」とゆする姉かと思われる少女。「お母さん…」と横たわった身体で声をしぼりだす少年、少女たち。
実際、1945年8月6日のあの日、一番多くなくなった世代は中学生だったそうです…。戦争のつけが、大人ではなく子どもたちにまわったことを思うと、苦しくやるせない気持ちになります。
こちらのNHKスペシャル『70年目の戦争と平和』は、今週しばらく特集が放映されるようです。
NHKスペシャル 70年目の戦争と平和 (特集サイト。開くと音が出ます~)
先日、テレビ朝日『池上彰のニュースそうだったのか』で戦争について2時間の特番がありました。番組の最後に池上さんが、「戦後70年といわれるのは、70年間戦争がなかったから、今後も戦後●●年が続いて欲しい」といったことを話されていました。私も、心からそう思います。
2015年7月25日放送|池上彰のニュースそうだったのか!!|テレビ朝日
日本の「戦後」が、いつまでも続きますようにー!
▼日常のなかで社会や国について考えるヒント4選
・トラコミュ 政治、経済、国際問題
・トラコミュ 一般社会・社会全般
・トラコミュ 最近のニュースに一言
・トラコミュ 時事問題